ドライヤーで髪の毛は傷むのか?ドライヤーでは痛まないのか?そんな疑問をよくサロンで質問されます。
正しく使えばドライヤーで痛むことは、ほとんどありません。
ドライヤーを間違った使い方をすれば、髪の毛は簡単に痛みます。
そう聞くと使わない方がいいのでは?
と思ってしまいますよね。
でも、自然乾燥の方がもっと髪の毛や頭皮に悪い影響があります。
そのあたりを詳しく解説してきます。
ドライヤーで髪の毛が傷む原因
普通のドライヤーは凄く高温です。
10センチほど離してペットボトルを熱した場合に数十秒でペットボトルが熱で変形します。
それ程高温なドライヤーなので、近づけて同じところにあて続ければ、勿論髪の毛にダメージを与えます。
よく美容師さんがブローする際に10センチ位の近さでドライヤーをあてますよね。
あれでも痛まないのか?
ちゃんとした技術のある美容師なら痛ませない自信があると思います。
同じ場所に2秒以上あてないで常に温度管理が出来れば問題ないのが、ドライヤーのテクニックです。
熟練の美容師なら問題ありませんが、未熟なアシスタントだと少し心配ですね。
そこは各美容室が試験をしてやっていると思いますが、店によってまちまちです。
髪の毛にどれだけ熱をあたえたらダメージになるのか?
60度以下なら問題ありません。
60度以上だと強度に変化が起ってきます。
100度を超えるとハッキリ変化が起ります。
特に髪がアルカリの状態だと低温でも変化があります。
ここで言う変化は何らかのダメージです。
このように60度が髪の毛の境界線です。
そこを意識してドライヤーと向き合っているのが、プロの熟練した美容師です。
痛まないドライヤーのかけ方
まず60度以上髪の毛を熱しない事です。
そんな事言われてもわからないですよね。
髪の毛を触って熱いと思ったらヤバイと思ってください。
そうなる手前でいろんなところに熱と風をあてるのが、コツです。
最低20センチ以上は、離してドライヤーをあてるようにしましょう。
痛まないドライヤーのかけ方のポイントはドライヤーと髪の毛までの距離と時間です。
例えば、先ほど10センチの距離の場合は2秒と言いましたが、20センチなら4秒以内を目安にして下さい。(ドライヤーの熱量や風の強さでも異なります。)
要は、ある程度違づけても同じ場所にあてなければ、問題ありません。
ブローでブラシを通しながらドライヤーをあてるときも、通常1秒以上同じ場所にはあてません。
なので、問題なく髪の毛にダメージを与えないでブローをすることが出来ます。
普通に乾かす際も20センチ以上離して同じ所にあてないように意識してやれば、問題ありません。
ドライヤーの大きさにもよりますが、大きいドライヤーなら腕を伸ばし切った状態で大丈夫です。
最後9割ほど乾いたら冷風で髪の毛の温度を下げ髪を引き締めます。
痛むドライヤーのかけ方
先ほど書いたことの真逆です。
近づけて同じ場所にあてるのは危険で痛む原因です。
また、自分で乾かす時もヒジを曲げて近づけすぎてのドライヤーもNGです。
兎に角熱を与えすぎないのがポイントなので、熱のコントロールを間違えるとドライヤーで髪が痛む原因になります。
自然乾燥がよくない原因とは
自然乾燥ですが、熱をあてないので痛まないし楽ですよね。
でも、実は髪が痛む原因や頭皮に良くない要素が満載です。
髪の毛は濡れている時は非常に痛みやすい状態です。
髪の毛の弾力は7割がた水素結合で成り立ってます。
要は水に濡らすと7割弾力がなくなり、ちょっとした刺激でも痛みやすい状態といえます。
その状態での無理なブラッシングや擦れは、髪の毛が痛み切れ毛や枝毛の原因になります。
実際に髪の毛の切れ毛や枝毛のほとんどは、何らかの物理的な事が原因です。
濡れた状態だと乾いた髪の毛よりも7割傷みやすいという事です。
細い髪の毛やハイダメージ毛の場合は非常にわかりやすいです。
乾いた状態ならある程度髪の毛にハリがありますが、濡らすと残念なぐらい弾力がなくなり弱々しい髪の毛になってしまいます。
なので、出来るだけ早くドライヤーで乾かして、物理的なダメージになりにくい状態にしてあげた方がいいという事です。
自然乾燥の弊害で頭皮の問題もあります。
皆さんも経験したことあると思うんですが、洗濯物を部屋干しした時の嫌な臭い
あれは、洗濯したのに雑菌が繁殖して嫌な匂いがしてしまうわけです。
それが、髪の毛にも起こるとしたら貴方はどうしますか?
しかも髪の毛は洋服よりも雑菌の繁殖しやすい体温が頭皮にあり、洗濯物よりも早く繁殖するという事です。
この雑菌が原因で、フケや痒みや頭皮の嫌な匂いの原因になります。
ロングヘアーの方がタオルターバンをして寝てしまった場合、髪の毛が擦れて切れ毛や枝毛の原因になる他雑菌が繁殖して嫌な匂いの原因になるわけです。
これらが髪の毛を自然乾燥させたときの弊害になるので、出来るだけドライヤーで乾かした方がいいです。
ドライヤーで傷める要因よりも自然乾燥の悪いところが目立ってしまう事です。
正しい髪の毛の乾かし方
まず、ドライヤーをかける前にしっかりとタオルドライして下さい。
このタオルドライでも乾かす時間がかなり短縮出来ます。
タオルドライで頭皮をよく拭きます。
この時もあまり強く擦るのではなく乾いたタオルを頭皮にあてて頭皮の水分をしっかり拭き取ります。
ロングヘアーでタオルがかなり濡れてしまったら、乾いたタオルを用意してしっかりタオルドライして下さい。
頭皮がある程度しっかり拭けたら、髪の毛の中間と毛先を拭きます。
この時も擦るのではなく軽く押して拭き取る感じです。
よく美容師さんがパンパンと軽く叩きますが、あれが正解です。
強く叩くのはNGなので、軽く押す感じですね。
タオルドライをしっかりすることで、早く髪が乾きます。
次にドライヤーを使って乾かすんですが、最低20センチは離してドライヤーをあてるようにしてください。
乾きにくい頭皮から乾かして頭皮が乾けば、毛先も乾きます。
一番乾きにくい襟足の頭皮から乾かし始めます。
次に乾きにくいのが、耳回りになります。
襟足の方から徐々に上に上がり耳回りを乾かし上に上がっていく感じです。
この時も1度に乾かすのではなく徐々にでOKなので、襟足から上と何度も繰り返します。
この時頭皮を軽く擦る感じで、頭皮を乾かし髪の毛を浮かせます。
イメージ的ですが、頭皮と髪の毛が90度になるようなイメージです。
根元の髪の毛が頭皮に対して立つイメージです。
このように乾かすと、乾いたときに頭皮に指を通すと、スーと指が通る状態です。
これが出来るとヘアースタイルも決まりやすいし頭皮や髪の毛にもいい状態です。
頭皮がしっかり乾いてきたら中間毛先と乾かします。
ドライヤーで乾かす際に熱も重要ですが風も重要なポイントになります。
熱と風で乾かす感じで、実際に私は美容室でロングヘアーを乾かす場合にトライヤーを2つ使う事もあります。
その方が速いし風の力が強くなるので、本当に早く乾きます。
熱と風を上手くコントロールするのが、ポイントになります。
9割がた乾いたら冷風で髪を冷まし引き締めて終わりになります。
これが正しいリライヤーでの乾かし方になります。
ドライヤー選びはどうすればいいのか?
いまドライヤーも凄いことになってますよね。
マイナスイオンが出たりナノイオンが出たりコラーゲンがでたりともの凄いトライヤーがあります。
正直私は、イオン系をあまり信じてないというかドライヤーの本質は、熱と風です。
風が強い方がよくて熱はそれほど熱くならないのが好ましいと思ってます。
プラスアルファでマイナスイオンやナノイオンとあるぐらいで、本質は熱と風のコントロールです。
髪の毛は正しく乾かせば、ある程度の熱と強い風で十分で、ほとんどの美容室もドライヤーの耐久性を重視して業務用のドライヤーを使っていると思います。
ドライヤー商戦にはあまり興味がないのが、本音ですが、最近60度のドライヤーを発見しました。
これ本当によく考えられていて、前に書きましたが、ドライヤーの熱で髪が痛む境界線が60度です。
そこに熱量を設定しているので、ドライヤーの熱で痛む心配がありません。
プロが使うには少し物足りない感じがありますが、普通の方が使う分にはかなり優秀なドライヤーだといます。
ダメージを気にしないで使えるドライヤーなんてステキですね。